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無印良品

妻がネットをしていて、その画面にレバーハンドル(ドアの取っ手)が映っている。
コレ↓
MUJI-1

「それ、どこのメーカー?」
「無印だよ」
「え?」
「だから無印だって!!」

そうなんです。
私は全然知りませんでしたが、無印良品でレバーハンドルも売ってます。
素材はアルミ。
アルミの棒を曲げただけのシンプルなデザインで、ミニマムな空間には良く合いそうです。
同じページに載っている、「アルミドアノブ」。
muji-2

コレ、良いです!!
こんなドアノブはなかなかありませんね。
今度どこかで使ってみようと思います。





たまたま無印良品に注目したので、無印について書いてみましょう。

皆さんも知っているかと思いますが、そもそも無印良品は西友のPB(プライベートブランド)として出発しました。
第一号店は知りませんが、一般的に認知されたのは1980年代後半くらいだったかと思います。
それまでのプロダクト製品というのは、目を引く華美なデザインや、必要のない機能が満載のもの(今でも多いですが)が主流でした。
そこに一石を投じたのが無印良品でした。
「一見つまらなそうなほどシンプルなデザインと本当に必要な機能だけをつけた製品。」
私の無印良品に対する最初の印象です。
しかしそれが斬新でかっこよく、スーパーマーケットで買ったもので自慢できる唯一なものだったんではないでしょうか。

私もステーショナリーはもちろん、服飾、家具、家電、食品に至るまで、数多くの商品を買わせていただきました。
かなり古くに買って、今でも使っているものもたくさんあります。
全然飽きがこなくて、いいデザインだと思います。
これこそ、リノベーションに必要なデザイン思想かも知れません。

無印良品。
無印良品ロゴ

無印良品といえば、まずアートディレクションの田中一光氏。
彼の無印良品のブランディングは素晴らしかったと思います。





服飾については、監修をyouji yamamoto/Y’sの山本耀司氏がやっています。(現在は知りませんが)
彼のストイックなほどシンプルな素材感と生地が生み出すドレープの美しさは、目を見張るものがあります。
無印良品においても、そのDNAは失われず、独特な素材感とナチュラルな色使いに現れているように思います。
また、無印良品は、生地の無脱色・無着色、すなわち「生成り」のファブリックを一般化させた功績は非常に大きかったですね。
コットン地やワッフル地も一般的になりました。





プロダクト製品は、±0の深澤直人氏が関わっています。
深澤直人氏のデザインで有名なのがコレ。
muji-2
壁掛け式CDプレーヤー。
シンプルでカッコイイ、古びれないデザインです。

無印の家電は、通常メーカー品として売られている商品の不必要な機能と不要なデザインを省き、無印ブランドとして売られています。
基本的に家電は主張が無い方が良いと思います。
白かシルバー。これが大事なんです。





無印良品の家具。
私の中で、無印良品の家具といわれれば、二つ思い浮かべます。
一つは、プラスチックボックス。
家具というカテゴリーではないかもしれませんが、無印のプラスチック製の収納ボックスは私の中では定番です。
新築にしろ、リノベーションにしろ、よくお客様にこの収納ボックスを使って提案することが多いです。
コレを使いこなすと収納効率が格段にアップ!!
どうやるかは企業秘密ですけど。。。

もう一つは、最近はあまり扱っていないのかもしれませんが、MDF素材の家具です。
今までMDFという素材は決して主役にはならず、家具の芯材として使われてきた素材です。
通常の家具は芯材にMDFなどの材料を使って、表面に”化粧板”とか、”つき板”と言われるものを貼って仕上げてあります。
無印良品は、その芯材として使われてきたMDFをそのまま仕上げ材としても使ったのです。
これには大変驚きました。
なるほど、こういう使い方があったか!と。
工程を減らす事によって値段を安くすることができる。しかしそれによってデザインを壊すものではない。
無印イズムを感じる商品でありました。


無印の家具を調べていくうちに、知らなかったことを発見しました。
コレ↓
トーネット
無印良品がなんと、ミヒャエルトーネットの代表作「No.14」をモチーフに、リプロダクト家具を発表しています。
驚きなのがこの製品、トーネットの工場で作られているというではないですか!!
トーネットのNo.14というのはコレ↓
トーネットNo14

みなさん、この椅子、一度は見たことがあるのではないかと思います。
カフェなんかでよく使われています。
世の中で出回っているNo.14は、ほぼジェネリック商品(デザインの著作権が切れているので今では誰でも作れます)です。
しかし無印良品から出したこの商品は、No.14をモチーフにしたということでデザインは多少変わっていますが、トーネット社で製作。しかもお求め安い価格での提供となれば、買う価値ありですよ!!

さらにさらに、バウハウスのマルセル・ブロイヤーがデザインしたB32まであります。
マルセル・ブロイヤー「B32 通称:チェスカチェア 」↓
マルセルブロイヤー・チェスカチェア

無印良品のマルセル・ブロイヤー:チェスカチェアのリプロダクト商品↓
MUJI-B32

なんかかっこいいです!!
コレも買いです!
もちろん、トーネット社製作です。



ミヒャエル・トーネット:
1796年ドイツ生まれ、後オーストリアの市民権を得る。
No.14は1859年に発表。
産業革命を経て、工業化が進んだのは家具業界も例外ではなかった。
そんな最中、ミヒャエル・トーネットはブナの木に高温の蒸気を当てて、木を曲げる技術を発明。
これまでの椅子というのは、工芸品に近く、数多くのパーツを組み合わせて職人が組み上げた状態(出来上がった状態)で売買され流通されていた。
トーネットは曲木の技術でわずか6つのパーツで一脚の椅子を構成し、さらに輸送の効率も考えノックダウン方式(分解・組立方式)を採用することによってNo.14が爆発的にヒットした。
このNo.14の開発は、後の家具業界に多大なる影響を与えた。

マルセル・ブロイヤー:
バウハウスに学び、後、同校の教官となる。
バウハウスとは、1919年ドイツのワイマールに建築と美術を教える造形学校として開かれた。
初代校長はワルター・グロピウス。後、ハンネスマイヤー、ミース・ファンデル・ローエと続く。
ナチスの介入により校舎移転を含めわずか14年しか存在しなかったが、バウハウスの影響は現在まで続いている。
合理主義と機能主義を導いた教育は、ブロイヤーの鋼管を曲げてカンチレバー(張り出し)構造にした表現によく表されてる。





最後に、
無印は「家」も売っています。

その名も「無印良品の家」

商品のラインナップは次の3つ。

「木の家」
「窓の家」
「朝の家」

表立っては発表されてはいないようですが、「木の家」は、箱の家シリーズで有名な難波和彦氏。
箱の家シリーズのフォルムに良く似ています。箱の家の普及版として考えたらいいのかも。
「窓の家」は、隈研吾氏。とても明快なコンセプトですが、二つとも一般人には馴染みにくいのかな、少し。
で、「朝の家」が最近発表になりました。
こちらは、すっと受け入れやすい感じです。
むしろ、それを狙ったのかも知れません。
設計者は誰なのでしょうね?


また、リビタさんと組んでリノベーション事業も始めたみたいですね。
リビタさんといえば、東京電力グループで、確か無くなってしまった都市デザインシステムさんと繋がっていたような。
リノベーションで成功を納めた数少ない会社です。
これからが楽しみですね。
北海道にも元都市デザインシステムの社員さんが開いた会社がありますから、そちらで展開するのかな?
北海道でも、もっともっとリノベーションが認知されれば良いなと思います。


どちらにしろ、アルトスタジオは超零細企業なのでスケールメリットを活かした営業活動は無理なんです。
リノベーションの普及活動をやるにも限界が。。。。。。。。。。。。。。
アルトスタジオは、身の丈に応じて一軒一軒丁寧にリノベーションをやっていこうと思います。



まだまだ無印良品のことは書きたいところですが、少々疲れてきました。

この辺でやめておきます。




* 無印良品の歴史を書いているサイトを見つけました。
   読んでみると、上記文章は私の記憶の元に書いた所もあるので多少事実と違うところも
   あったりしますが気にしないで下さいね。
  

アルトスタジオのホームページへ


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2 Responses to “無印良品”

  1. 投稿者:  山崎

    田中一光さん亡きあと無印は
    ブレてはいませんが、
    シフトを変えました。また残念ながらアパレルに関しては質が落ちています。

    一光さんの千利休への憧憬を
    スタッフは理解しているようで、やはりビジネスとのバランスの
    取り方が難しいのでしょうか。

    ちょっと買いたい物が少なくなっています。

    山崎
    http://www.xn--dckc6ac6a2e3a2izh6dvd.com/blog/

  2. 投稿者:  alto studio

    >山崎さん
    コメントありがとうございます。
    最近、実は無印の店舗には行っていないので、
    アパレルの質が落ちているというのは知りませんでした。

    一光さんの無印への影響力はどれほど大きかったんでしょうね。
    一光さんと言えば琳派と言われますが、無印からは茶室の精神
    性、そして現代の用と美を感じます。

    是非、無印には頑張ってほしいものです。

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